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2024年大河ドラマ「光る君へ」|一条天皇や道長を支えた「四納言」のキャストは?町田啓太ら大河ドラマ3度目

2024年大河ドラマ

一条天皇の治世を支えた四納言(藤原 公任、源 俊賢、藤原 行成、藤原 斉信)について、どんな人たちだったのか、「光る君へ」で誰が演じるのかを紹介。はんにゃの金田さん以外、大河ドラマ出演3回目となるベテランぞろいで楽しみです。金田さんの演技にも注目したいです。

しらたま
しらたま

四納言。徳川四天王みたいな感じだね。本多忠勝かっこよかったな・・・

四納言

藤原 公任

著書も多く、歌人としても一流。正二位、権大納言。

藤原公任は和歌や漢詩、管弦の第一人者であり多芸多才。関白太政大臣の父と、天皇に繫がる血筋の母を持つサラブレッド。姉・遵子は円融天皇の中宮であった。そして道長(柄本佑)の学友でライバルでもあった人物。うまくいけば公任もそのまま貴族のトップに君臨できる家柄であったが、姉・遵子に皇子ができず、兼家らが権力を握ると家は傾いていき、祖父や父のように大臣になることは叶わなかった。

しかし、文化面では優れた功績をのこしている。「小倉百人一首」では、「大納言公任」の名で和歌が選ばれ、「和漢朗詠集」撰者としても知られる。「勅撰和歌集」には90首以上入首している。

<百人一首>
滝の音は 絶えて久しく なりぬれど
名こそ流れて なほ聞こえけれ

大納言公任(藤原公任)

(意味)滝の流れる水音は、聞こえなくなってからもうずいぶんになるけれども、その名声だけは流れ伝わって、今でも人々の口から聞こえていることだよ。

『大鏡』「三船の才」

漢詩・和歌など多才な人物であったと現在にも伝わっているが、最もそれがよくわかるのが『大鏡』に登場するエピソード「三船の才」。道長が大堰川で船遊びを催した際、「漢詩の船」「管弦の船」「和歌の船」の三つに分け、それぞれの道に優れている人を乗船させた。乗る舟を尋ねられた公任は「和歌の舟」を選び、「小倉山嵐の風の寒ければもみぢの錦きぬ人ぞなき」と詠んで賞賛された。

意味は、「小倉山から吹きおろす風が冷たいので、紅葉が散りかかって皆が錦の衣を着ているようだ」というもの。色鮮やかな風景を詠んだ優れた和歌となっている。

ただ、公任は「漢詩の船に乗ればよかった。この和歌くらいの詩を作ったらもっと名声が上がっただろうに!」と悔やんだという。

大河ドラマ「光る君へ」では、藤原公任役を町田啓太さんが演じる。

日曜劇場・下剋上球児にもサプライズ出演して話題になっていましたが、役作りで髪の毛を伸ばしているようですね!貴族の衣装も似合いそうです。過去に、2018年大河ドラマ『西郷どん』で小松帯刀役、2021年大河ドラマ『青天を衝け』で土方歳三役を演じており、今回で3回目となる。

町田啓太
生年月日:1990年7月4日(33歳)
出身:群馬県吾妻郡
身長:183cm
大学:日本体育大学
妻:女優・玄理

小学校は剣道、中学は野球部、高校からはダンス部

奥様の玄理さんは、町田啓太さんより4つ年上、東京都出身で韓国籍の女優さんです。2022年12月25日にご結婚されているので、まだ新婚さんですね。

実は、源氏の落人だと判明、木曽義仲と関係する衝撃の事実!?

~源平合戦まで遡るルーツ 職人だった祖父の思い~
町田啓太さんの「ファミリーヒストリー」
NHK総合11/24(金)22:00~22:45放送

■再放送:NHK総合11/28(火) 23:50〜00:35

>>NHK+でも見逃し配信中(配信期限 :12/1(金) 22:44 まで)

源 俊賢

四納言で唯一の源氏。醍醐天皇の孫でもあり、道長の従兄弟にあたる。正二位、権大納言。

妹は道長(柄本佑)の妻・明子(瀧内公美)。母は藤原師輔の三女。左大臣の父・源高明が大宰権帥に左遷され失脚し、俊賢も太宰府へ。帰京後は藤原兼家の配慮で昇進し、道長が関白となったのちも上手く立ち回って宮大夫(天皇の正妻に関する事務をつかさどる職の長官)を20年以上務めた。当初は道隆(井浦新)に仕えていたが、道長に権力が移るのを冷静に見定め、頭角を現していった。

源俊賢は、中関白家への恩義と、藤原道長への忠義の両方を守った人物であった。

  • 中関白家から藤原道長に関白が替わった際、権力の座を逃した中関白家の「藤原伊周」に同情して、藤原道長が関白となる宣旨(天皇の意見を伝える公文書)を聞かなかったことにした。
  • 藤原道長が関白となったことに反対した中関白家の藤原伊周・藤原隆家兄弟とその臣下は、乱闘や襲撃を起こし、地方に左遷された。兄弟に対して藤原道長が恩赦を与えるか決める場では、源俊賢によって最も温厚な意見が採用され、兄弟は帰京を果たした。
  • 中関白家から一条天皇に嫁いだ定子が内裏を追われた際にも、他の公卿が我関せずの態度を取るなか、源俊賢は定子が新しい住居に向かう道中に随伴。そののち、定子が住む二条北宮が焼失した際も、心配し現場に駆け付けた。

大河ドラマ「光る君へ」では、俊賢役を本田大輔さんが演じる。過去に、2010年大河ドラマ『龍馬伝』で望月清平役、2020年大河ドラマ『麒麟がくる』で三上役を演じており、今回で3回目となる。

本田大輔
生年月日:1978年8月29日(45歳)
出身:東京都
身長:179cm
代表作:2019年連続テレビ小説『スカーレット』

「スカーレット」では、光る君へで宋からきた見習い医師・周明役を演じる松下洸平さんと共演されています!

藤原 行成

摂政・伊尹の孫。花山法王の従兄弟。正二位、権大納言。

道長よりも6歳下。道長政権下で、天皇の側近に当たる「蔵人頭」に抜擢されると、細やかな気遣いで実務に能力を発揮、欠かせない存在として支え続けた。まだ若く、身分も高くない時期に蔵人頭になれたのは、源俊賢が素晴らしい人物だと推薦したからであると言われる。

また、能書家(書道の高度な技術と教養がある人)として著名で、文字の美しさでは右に出る者がおらずもてはやされた。

清少納言(ファーストサマーウイカ)の「枕草子」にも藤原行成がしばしば登場しており、気の合ったふたりが楽しく会話する様子が記されている。そのひとつが函谷関と逢坂の関にまつわる話である。

ある夜、清少納言と話していた藤原行成が、「物忌」を理由に、急に帰ってしまった。

物忌
「悪夢を見た」「不吉なことに出会った」「暦で凶日にあたる」といった理由で、家に引きこもるなどして災いを避けること。現代人からすると、面倒くさい迷信に思うが、病気も災害も日付や方角の吉兆や怨霊が原因とされていた平安時代には、重要視された習慣であった。藤原実資の日記「小右記」などにも「物忌」の文字が記されている。

その翌日、藤原行成は「本当は一晩中話していたかったのに鳥の声に急かされてしまった」という内容の手紙を清少納言へ送った。そんな藤原行成に対して、清少納言は「その鶏は函谷関の鳥か」と手紙の返事に書いたという。

函谷関
中国の故事にある関所のこと。鳥の声を合図に開門しており、囚われそうになった王族が鳥の鳴き声を真似して函谷関を開けさせ難を逃れたという逸話がある。清少納言は「函谷関の逸話で鳥の声が偽物だったように、あなたは言い訳のために嘘を言っている」と返したのだ。

それに対して藤原行成は、「私達の間にあるのは函谷関ではなく、逢坂の関だ」と返事を書く。この逢坂の関とは、男女が「逢う」という意味を含めた掛け言葉であり、藤原行成は「あなたに会いたい」という意味を込めている。

清少納言は、両方の関に掛けた「夜をこめて 鳥のそら音ははかるとも 世に逢坂の 関はゆるさじ」という和歌を詠み、「偽の鳥の声では逢坂の関は開きませんよ(言い訳してもあなたとは会いません)」と返歌。この歌はのちに「小倉百人一首」に選ばれている。

大河ドラマ「光る君へ」では、藤原 行成役を渡辺大知さん、清少納言役は、ファーストサマーウイカさんが演じる。渡辺大知さんは、過去に2019年大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』で森繁久彌役、2021年大河ドラマ『青天を衝け』で徳川家定役を演じており、今回で3回目となる。

渡辺大知
生年月日:1990年8月8日(33歳)
出身:兵庫県神戸市
身長:179cm
代表作:連続テレビ小説2011年『カーネーション』、2015年『まれ』、2022年『ちむどんどん』

「ちむどんどん」では、光る君へで、没落していく中関白家の藤原隆家役、竜星涼さんと共演されています!

藤原 斉信

父は為光(道長の父・兼家の弟)であり、道長の従兄弟にあたる。正二位・大納言

道長(柄本佑)、公任(町田啓太)とともに青春時代を過ごす。道長の兄・道隆(井浦新)のもとに仕えるも、道長が出世しはじめると、変わり身の早さを見せ、腹心として地位を築いていく。一条天皇(塩野瑛久)の側近にあたる「蔵人頭」を長く勤め、道長からの信頼も厚かった。道長の娘・彰子(三上愛)が中宮になると中宮権大夫になり、孫の敦成親王が皇太子となると東宮大夫に任命されている。

人望が厚く、仕事もできたため、兄・誠信が望んだ権中納言に斉信が先に就任したことにより、誠信は絶食して死んだというエピソードもある。

清少納言と親しく、枕草子にはの容姿や詩歌の才能をほめたたえる言葉が記されている。清少納言は、斉信との仲が良すぎて同僚から道長派と言われ、一時仲間外れにもなっている。また、「紫式部日記」にも斉信が巧みに朗詠する様子を描いた記述が見られる。

斉信の姉妹には、花山天皇の寵愛をうけた忯子(弘徽殿(こきでん)の女御)、花山天皇射撃事件の原因となった法皇の愛人「四の君(儼子)」、藤原伊周の愛人「三の君(寝殿の御方)」らがいる。

大河ドラマ「光る君へ」では、藤原 斉信役をお笑い・はんにゃの金田哲さんが演じる。

金田哲(かなだ さとし)
生年月日:1986年2月6日(37歳)
出身:愛知県田原市
身長:178cm

お笑いコンビ・はんにゃのイメージが強い金田さんですが、2021年公開の、新撰組副長・土方歳三の生涯を描いた映画「燃えよ剣」では、新撰組に欠かせない藤堂平助役を演じた。「燃えよ剣」では、光る君へに出演する松下洸平さん(斎藤一役)と共演している。

お父様が剣道の先生で、金田さん本人も剣道三段をお持ちだとか。きりっとしたお顔立ちで、貴族の感じ似合いそうです。また人気復活するかもしれませんね。

藤原 忯子(弘徽殿の女御)
花山天皇の寵愛を受け、懐妊したが、身ごもったまま17歳の若さで急死してしまった。大河ドラマ「光る君へ」では、藤原 忯子役を井上咲良さんが演じる。

花山法王
2歳で皇太子、17歳で即位した。紫式部の父・為時から漢籍を教わっていた。特に愛した忯子は、花山天皇の子を身ごもったまま、17歳でなくなってしまう。自身の孫・懐仁親王(のちの一条天皇)を即位させたい兼家は、息子の道兼らを使い、悲しみの底にあった花山天皇をだまして出家させ、即位からわずか2年で退位させてしまった。その後も忯子の面影を追い、法王の身でありながら彼女の妹「四の君」のもとに通った法王は、道長の甥・伊周の勘違いで伊周・隆家兄弟の従者に射かけられてしまう。(長徳の変)

大河ドラマ「光る君へ」では、花山法王役を本郷奏多さんが演じる。

また、四納言ではないが、天皇の側近でうるさい系右大臣・藤原実資は、ロバートの秋山竜次さんが演じる。
賢人と言われた切れ者で、道長も一目置く実務派であった。

道長が、娘・威子が後一条天皇の中宮となった日の宴の席上で詠んだ有名な歌「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へばこの世を自分のもののように思う。満月に欠けたところがないように満足いかないことはないのだから)」に対して、あまりに素晴らしかったため実資は返答できず、その場にいた皆で数回吟唱したと言われている。

また、彼が63年に渡り、宮廷で執り行なわれた政務や儀式などの様子を記し続けた「小右記」は、平安時代の重要史料となっている。道長の記した「御堂関白記」に記載されていない、出家後の道長の法成寺での生活ぶりもうかがえる。

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