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2024年大河ドラマ「光る君へ」|キャスト発表_第7弾 松下洸平さんが中国人の見習い医師役

2024年大河ドラマ

大河ドラマ「光る君へ」のキャスト発表、第7弾。以下5名のキャストが本日発表されました

  • 三条天皇(道長の従兄弟)
  • 藤原頼通(道長の嫡男)
  • 藤原 顕光(道長の従兄弟)
  • 朱仁聡(宗からきた商人)
  • 周明(宗からきた見習い医師)

ひとりずつ見ていきましょう!

三条天皇

◆父は冷泉天皇、母は藤原兼家(段田安則)の娘・超子。
◆道長(柄本佑)の従兄弟であり、花山天皇(本郷奏多)の異母弟。

11歳で皇太子となり、従兄弟の一条天皇(塩野瑛久)から譲られて36歳で即位した。

三条天皇が即位した当時は、道長が権力を握り、一刻も早く自身の孫・敦成親王(後の後一条天皇)を即位させたいと考えていた時期だった、道長は三条天皇の元に自身の娘・妍子を入内させ、すぐに正妻である中宮とした。しかし三条天皇には皇太子時代から寵愛していた藤原娍子がおり、ふたりの間には子供も生まれていた。

三条天皇は娍子を中宮と同等の皇后にしようとし、道長もそれは拒めなかった。しかし娍子立后の日に、道長は娘・妍子の参内を行わせた。すると道長の権勢を怖れた貴族たちは、妍子参内のほうに立ち会い、娍子の立后に立ち会う貴族はほとんどいなかったという。道長の嫌がらせである。

その後も道長は、三条天皇の眼病(緑内障)など病弱であることを理由に譲位を迫った。抵抗しきれなかった三条天皇は、子の敦明親王を皇太子とすることで、在位6年で後一条天皇に譲位を決意し、翌年に死去。三条天皇崩御後、子の敦明親王は道長に追い込まれ、皇太子を辞している。

>>後一条天皇についてはこちら

小倉百人一首に作者・三条院として和歌が選ばれている。

心にも あらでうき世に ながらへば
恋しかるべき 夜半の月かな


(意味)心ならずも、このはかない現世で生きながらえていたならば、きっと恋しく思い出されるに違いない、この夜更けの月が。

権力の絶頂期にあった道長から引退を強要された三条天皇は、『死んでしまいたいほどのつらさの中で見上げた今宵の月の哀しい美しさ』を歌っている。

大河ドラマ「光る君へ」では、67代三条天皇役を舞台俳優の木村達成さんが演じる。2021年大河ドラマ「青天を衝け」以来、2回目の大河ドラマ出演となる。

藤原 頼通

◆父は道長(柄本佑)、母は倫子(黒木華)
◆長男

権力者の父の下、26歳で摂政となり出世していく。政治に興味がなく、父には尊敬と反発の複雑な思いを抱き続けた。

摂関政治は、道長と頼通の時代が全盛期といわれるが、道長と比べると頼通は影が薄いように思える。しかし、頼道は50年間もの間、摂政・関白の座に居続けた(道長は30年余といわれる)。その間、後一条、後朱雀、後冷泉と頼通の実の姉妹を母とする帝が即位したため、政権は盤石であった。

しかし、頼通には皇位を継ぐべき孫が生まれなかったため、外戚関係を築けず、藤原氏の力は徐々に下落していくこととなった。

そして1052年、頼通が61歳のときに宇治に平等院鳳凰堂を造営した。

平等院鳳凰堂

もともと、998年に藤原道長が建てた「宇治殿」と呼ばれる別荘を、1052年に頼通が寺院に改修し「平等院」とした。そして翌年、阿弥陀如来像を安置するために阿弥陀堂を建立。この阿弥陀堂が、江戸時代になってから「鳳凰堂」と呼ばれるようになった。

鳳凰堂は池の中にある島の上に建てられており、建築物の前に庭と池が広がっている。
お堂の中心となる中堂には阿弥陀如来像が安置され、建物内には極楽浄土を表現した絵や装飾が施されている。

出典:平等院を巡る | 世界遺産平等院 (byodoin.or.jp)

平安時代の後半に流行となった考えに「末法思想」というものがあった。末法思想とは、釈迦が死んで2000年後にその教えが衰え、世の中が乱れる「末法の時代」が始まるという考え方のこと。1052年こそ、末法の時代が始まる年とされ、人々は不安を募らせていた。

僧である源信は著書『往生要集』(仏教書)の中で、死後の極楽往生のために一心に仏を想う念仏の重要性を説き、具体的には、念仏を唱えること極楽浄土での生まれ変わりを願い、その世界をイメージすることを挙げた。貴族らは自らが極楽浄土へ行くために阿弥陀如来像を安置するための建物を作っていた。

頼通も源信の教えを実践し、阿弥陀堂(平等院鳳凰堂)を作ったと思われる。平等院鳳凰堂は国宝、世界遺産に指定され、現在も大勢の観光客でにぎわい、10円玉に描かれた文様としても有名である。

平等院鳳凰堂が10円玉に描かれているのは有名だが、1万円札の裏の鳥が平等院鳳凰堂の鳳凰であることは知らない方も多いのではないだろうか。

大河ドラマ「光る君へ」では、道長の長男・頼通役を渡邊圭祐さんが演じる。大河ドラマ初出演となる。

「推しの王子様」のときのイメージが強いです。最近では、ムロツヨシさん、平手友梨奈さん主演の「うちの弁護士は手がかかる」2話で、中学時代のいじめが原因で引きこもりになってしまった役を演じていました。雰囲気色々変わりますね。

藤原 顕光

◆父は藤原兼通。兼家(段田安則)の兄。
◆道長(柄本佑)とは従兄弟

家柄は申し分なく、長徳の変で中関白家が失脚すると、右大臣に昇格した。以後も長きにわたり大臣職を務めたが、その力量についてはあまり評判が良くなかった。当時の貴族たちは儀式をうまく執り行えるかが腕の見せ所であったが、顕光にはこの能力が欠如しており、進行役を務めた時には、式次第の順番やセリフも次々と間違え、「とにかく仕事のできない男」と実資(秋山竜次)らからも言われていたようだ。

また、酒癖が悪く、宴の席で几帳の布を引きちぎったり、女房に絡んだりといった失態が「紫式部日記」に記されている。さらに、入内させた娘たちが皇子を産むことがなく、死後、道長の一族に不幸がおこると、顕光の祟りとして「悪霊左府」とまで噂された。

大河ドラマ「光る君へ」では、藤原 顕光役を宮川一朗太さんが演じる。大河ドラマ初出演。役者生活40年、ずっと大河ドラマに出たかったそうで念願叶ったとのこと。

朱仁聡(ヂュレンツォン)

宋からやってきた商人らの長。船が漂着し、越前に逗留している。実は、宋の朝廷から、ある密命を負っており、まひろ(吉高由里子)の父である越前守の藤原為時(岸谷五郎)と交渉にあたる。

大河ドラマ「光る君へ」では、中国で最も有名な日本人といわれる浩歌(ハオゴー)さんが演じる。大河ドラマ初出演。

周明(ヂョウミン)

朱仁聡(浩歌)らとともに越前にやってきた、宋の見習い医師。まひろ(吉高由里子)に宋の言葉を教えてくれ、二人は親しくなっていく。優しく穏やかだが、どこか謎めいたところがある男。実在しない、オリジナルの役どころとなる。

大河ドラマ「光る君へ」では、周明役を松下洸平さんが演じる。大河ドラマ初出演。主人公・まひろ役の吉高由里子さんとは2020年のドラマ「最愛」以来の共演となる。

「最愛」では、道隆役の井浦新さんとも共演していましたよね!中国人役なのでどんなふうになるのかはわかりませんが、楽しみです。

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