当サイトは記事内に広告を含む場合があります。

2024年大河ドラマ「光る君へ」|紫式部が青春時代を過ごした越前市「紫ゆかりの館」のご紹介

2024年大河ドラマ

紫式部は、生涯でただ一度だけ京都を離れて暮らしたことがあり、それが当時の越前国府(※1)であった武生(たけふ/現在の福井県越前市)である。

国府(※1):現在で言う県庁所在地のようなもの。当時の政府の組織のひとつ。

京から越前へ

紫式部が都を離れて越前の国に向かったのは、長徳2年(996年)の夏(紫式部が23歳のころ)と言われている。官途から遠ざかっていた父の藤原為時が、大国である越前の国守に任じられ、式部は父とともに国府があった現在の福井県越前市で暮らすこととなった。源氏物語を書くにあたって、武生での経験は貴重であったようで、源氏物語にも武生の地名が登場する。

紫式部公園

越前市内には紫式部を記念して造られた紫式部公園があり、12単衣をまとった金色の紫式部像が建てられている。

紫式部像

春なれど 白嶺のみゆき いや積もり 解くべきほどの いつとなきかな

春にはなりましたが、こちらの白山の雪はますます積もって、いつ解けるかわかりません。(私の心もいつ解けるか分かりません)

この歌は、当時式部に言い寄っていた藤原宣孝が、越前の式部のもとへ送ってきた文に対する彼女の返しの歌である。

藤原宣孝は式部よりも二十歳ほど年上で、先妻との間にはすでに数人の子どもがおり、さらには近江守の娘にも言い寄っているという噂があった。彼を信じてよいものか迷い、わざと冷たい態度をとっていることがうかがえる。

紫ゆかりの館

前述の紫式部公園に隣接して、紫式部と越前市のかかわりを紹介する「紫式部と国府資料館」(愛称・紫ゆかりの館)が2021年4月にオープンした。

館内で上映される絵巻物風のムービーは、式部の和歌とともに床面にも美しい映像が広がってロマンティックな体験が楽しめる。

施設名紫ゆかりの館
住所福井県越前市東千福町21-12
>>Google Mapでみる
電話番号0778-43-5013
開館時間9:00〜17:00
休館日月曜日(月曜日が祝日または振替休日の時はその翌平日)
年末年始(12月29日から1月3日)
入館料無料
アクセスお車でお越しの場合
​北陸道「武生IC」から約7km(約15分)

公共交通機関でお越しの場合
​JR越前武生駅より 市民バス「のろっさ
市街地循環南ルート 乗車→ ㉑「紫式部公園」停留所 下車(約20分)
駐車場【紫ゆかりの館】乗用車:約30台、バス用:3台
​【紫式部公園】乗用車:約20台
紫ゆかりの館HPhttps://www.murasakiyukari.com

紫ゆかりの館では、平安時代の暮らしを体感できる特別展が開かれている。会場には紫式部の生きた平安時代の貴族の御膳料理を表現した食品サンプルが展示されている。その名も「紫(し)きぶ御膳」。平安時代の文献などを参考にして、紫式部も口にしたであろう料理を越前市の料亭「鎌仁別荘」が、当時越前の地で手に入ったとされる食材を使って再現。特別展は12月までの予定。

宣孝のアタックに次第に心が傾いた式部は結婚を決め、父を残して単独で帰京した。結局、式部が越前の国府(武生)に過ごしたのは、1年半ほどであった。

越前市では、令和6年2月に大河ドラマ館をオープン予定。開設場所は、武生中央公園の中にある「まさかりどんの館」。令和6年12月下旬まで。

大河ドラマ・時代劇ランキング
大河ドラマ・時代劇ランキング

コメント